スーツを買いに行くとき、「自分の体型、スーツが似合わないんじゃないか…」と不安になったことはありませんか?実は、スーツ購入時の体型の悩みは、多くの方が抱えている共通の課題なんです。
今回は、特に多い体型の悩み3つと、その具体的な解決策をご紹介します!
【お悩み①】お腹周りが気になる…ぽっちゃり体型でもスマートに見せたい
なぜこの悩みが多いのか
30代後半から40代にかけて、多くの男性が経験する中年太り。特にお腹周りに脂肪がつきやすく、「去年まで着られたスーツがきつい」「ウエストだけサイズアップしたい」というお悩みが本当に多いんです。
よくある失敗パターン
- お腹が入らないからと、全体を大きめサイズにしてしまう
- 結果、肩幅や袖丈が合わず、だらしない印象に
- むしろ余計に太って見える
解決策:シルエットと色の選び方で体型カバー
①ジャケットは「Iライン」「Aライン」シルエットを選ぶ
Iラインシルエット 肩から裾まで、ほぼ同じ幅でストンと落ちるデザイン。ウエストを絞りすぎないので、お腹周りを自然にカバーしてくれます。
Aラインシルエット 肩から裾に向かって、ゆるやかに広がるシルエット。お腹周りに余裕があり、窮屈感がありません。
NGシルエット
- ウエスト絞りすぎのタイト型:お腹が強調されます
- オーバーサイズ:だらしなく見えて逆効果
②着丈は「お尻が隠れるくらい」がベスト
ジャケットの着丈が短いと、お腹のラインが目立ちます。お尻がちょうど隠れるくらいの長さを選ぶと、視線が上下に分散されて、体型が気にならなくなります。
目安
- 腕を自然に下ろした時、親指の第二関節あたりに裾がくる長さ
- または、お尻の膨らみが完全に隠れる長さ
③色は「濃色の無地」が鉄板
おすすめカラー
- ネイビー:引き締め効果が高く、最も万能
- チャコールグレー:都会的でスマート
- ブラック:最も細く見える(ただしカジュアルシーンには不向き)
避けたい色・柄
- ライトグレーやベージュ:膨張色なので太って見える
- 太いストライプ:横幅を強調してしまう
- チェック柄:視覚的にボリュームが出る
④ストライプを使うなら「ピンストライプ」一択
どうしてもストライプを取り入れたいなら、細かい縦縞のピンストライプがおすすめ。縦のラインが強調されて、スラッと見える効果があります。
⑤パンツは「ノータック」or「ワンタック」
ノータック(タックなし) すっきりとした見た目。お腹周りが少し気になる程度なら、こちらで十分。
ワンタック(タック1本) ウエストに1本のヒダ(タック)が入ったデザイン。お腹周りに余裕ができ、座った時も楽。でも、ツータック(2本)以上は古臭く見えるので避けましょう。
パンツのシルエット
- ストレートorテーパード:膝から裾にかけて細くなるデザインが、脚をすっきり見せます
- ワイドパンツ:全体的にゆったりしすぎて、かえってだらしなく見えることも
【お悩み②】肩幅が広い/狭い…自分の体型に合うジャケットが見つからない
なぜこの悩みが多いのか
日本人の体型は多様化していて、欧米ブランドのようながっちり肩幅の方もいれば、華奢で肩幅が狭い方もいます。でも既製品のスーツは「標準体型」を基準に作られているため、肩幅で悩む方が本当に多いんです。
よくある失敗パターン
- 肩幅に合わせてサイズを選ぶと、胴回りがブカブカ
- 逆に胴回りに合わせると、肩がパンパン
- 「自分にはスーツが似合わない」と諦めてしまう
解決策:肩のフィッティングが全ての基本
①最重要ポイント:「肩」で選ぶ
スーツ選びで最も重要なのは肩のフィット感です。なぜなら、肩だけは後から直せない(お直しが非常に難しい)から。
ウエストや袖丈、パンツの裾は簡単に直せますが、肩幅の調整は大がかりな作業で、費用も高額になります。だから、まず肩で選ぶのが鉄則。
正しい肩のフィット感とは
- ジャケットの肩の縫い目(肩線)が、自分の肩の頂点と一致している
- 腕を前後に動かしても、肩部分にシワが寄らない
- 肩パッドが浮いていない、食い込んでいない
NGサイン
- 肩線が肩よりも外側にずれている→大きすぎる
- 肩線が肩よりも内側にある→小さすぎる
- 肩を動かすと、背中にシワが寄る→小さすぎる
②肩幅が広い方向けの選び方
【体型の特徴】
- スポーツをしていて肩ががっちりしている
- 水泳、ラグビー、柔道などの経験者
- いわゆる「逆三角形体型」
【選ぶべきデザイン】
ナチュラルショルダー 肩パッドが薄い、またはほとんど入っていないデザイン。肩のラインが自然で、ごつく見えません。
コンケーブショルダー(いかり肩) 肩のラインがなだらかに落ちるデザイン。いかり肩をカバーしてくれます。
避けるべきデザイン
- パワーショルダー(肩パッドが厚い):さらにごつく見えます
- ピークドラペル(剣先襟):肩幅を強調してしまいます
【色・柄の選び方】
- 無地よりも、細かいチェックやピンストライプの方が、視覚的に肩幅が目立ちにくい
- 濃色を選ぶと、引き締まって見えます
③肩幅が狭い方向けの選び方
【体型の特徴】
- なで肩
- 華奢な体型
- ジャケットを着ると「着られている感」が出る
【選ぶべきデザイン】
ソフトショルダー(薄めの肩パッド入り) 適度な肩パッドで、肩のラインをしっかり見せます。ペラペラに見えず、きちんと感が出ます。
ロープドショルダー 肩の縫い目が盛り上がったデザイン。立体感が出て、肩幅が狭く見えません。
スリムフィット 全体的に細身のシルエット。体にフィットするので、華奢さが「スマート」に見えます。
避けるべきデザイン
- オーバーサイズ:着られている感が強調されます
- ナチュラルショルダー(肩パッドなし):さらに貧相に見えることも
【色・柄の選び方】
- 明るめのグレーやベージュなど、やや膨張色を選ぶと、ボリューム感が出ます
- チェック柄も視覚的に厚みを出してくれます
④オーダースーツも選択肢に
既製品でどうしても肩が合わない場合は、パターンオーダーやイージーオーダーを検討してみてください。
価格の目安
- パターンオーダー:3万円〜
- イージーオーダー:5万円〜
意外と手頃な価格で、自分にぴったりのスーツが手に入ります。特に肩幅の悩みは、オーダーで一気に解決することが多いです。
【お悩み③】身長が高い/低い…サイズ感が合わない
なぜこの悩みが多いのか
日本の既製品スーツは、身長165cm〜180cmを想定して作られています。でも実際には、160cm以下の方も、185cm以上の方もたくさんいらっしゃいます。
よくある失敗パターン
- 低身長の方:袖や裾が長すぎて、子供っぽく見える
- 高身長の方:袖や裾が短く、窮屈そうに見える
- お直しに出すも、バランスが崩れてしまう
解決策:身長別の選び方とお直しのコツ
①低身長の方(165cm以下)向けの選び方
【よくある悩み】
- 袖が長すぎて手が隠れる
- パンツの裾が余って、もたついている
- ジャケットの着丈が長く、脚が短く見える
- 全体的に「着られている感」が出る
【選ぶべきスーツ】
ショート丈ジャケット 最近のトレンドは、やや短めの着丈。これが低身長の方にぴったり。腰骨が隠れるくらいの長さを選ぶと、脚長効果が出ます。
スリムフィット・タイトフィット 体にフィットしたシルエットを選ぶと、だぶつきがなくスマート。ただし、細すぎると窮屈なので、試着は必須です。
3つボタンより2つボタン ボタンの位置が高いほど、脚長に見えます。3つボタンはボタン位置が低めなので、2つボタンがおすすめ。
【パンツ選び】
ノータック・細身のテーパード タックが入ると生地が余って、もたつきます。すっきりとしたノータックで、裾に向かって細くなるテーパードシルエットが◎。
裾丈は「ハーフクッション」 裾が靴の甲に軽く触れる程度の長さ。ダブル(裾を折り返すデザイン)は、脚を短く見せるので避けましょう。
【色・柄】
- 濃色の無地:全体を引き締めて、縦のラインを強調
- 細いピンストライプ:縦ラインで背を高く見せる
- 上下同色:セットアップで統一感を出すと、視覚的に身長が高く見えます
【お直しのポイント】 既製品を買う場合、必ず袖丈と裾丈のお直しを。ただし、お直しのしすぎは禁物。袖を詰めすぎると、肩周りのバランスが崩れます。
袖丈の目安 腕を自然に下ろした時、シャツの袖が1〜1.5cm見える長さ。ジャケットの袖口から、シャツが少し覗くのが正解です。
②高身長の方(180cm以上)向けの選び方
【よくある悩み】
- 袖が短くて、手首が見える
- パンツの裾が短く、靴下が見える(いわゆる「つんつるてん」)
- ジャケットの着丈が短く、お尻が見える
- 全体的に窮屈そうに見える
ロング丈ジャケット お尻がしっかり隠れる長さを選びましょう。短いジャケットは、脚の長さを強調しすぎて、バランスが悪く見えます。
【パンツ選び】
股下は必ず確認 既製品の股下は、通常82cm前後。高身長の方は86cm〜90cmが必要なことも。必ず試着して、股下の長さをチェックしましょう。
裾丈は「ワンクッション」 裾が靴の甲にしっかり当たって、少しシワが寄る程度。これで脚の長さを自然にカバーできます。
【色・柄】
- 明るめのグレーやベージュ:膨張色で、視覚的に横幅を出し、バランスを取ります
- 太めのストライプやチェック:縦長を強調しすぎないデザイン
【お直しのポイント】 高身長の方は、お直しに限界があるのが悩みどころ。既製品の袖や裾を伸ばせる長さは、せいぜい2〜3cm程度。それ以上必要な場合は、最初からトールサイズかオーダーを選ぶのが賢明です。
番外編:その他のよくある体型の悩みと解決法
猫背が気になる
解決策
- 肩パッドがしっかり入ったジャケットを選ぶ
- ストレッチ素材のスーツで、背中の動きに対応
- 姿勢矯正インナーを着用する
足が短く見える
解決策
- ジャケットの着丈を短めに
- パンツはハイウエストタイプを選ぶ
- 上下同色で統一感を出す
- 靴は濃色を選び、パンツと一体化させる
首が短い
解決策
- Vゾーン(ジャケットの開き)が深いデザインを選ぶ
- シャツの第一ボタンを開けて、首元に余裕を
- 襟の高さが低いシャツを選ぶ
まとめ:体型の悩みは「選び方」と「お直し」で解決できる!
お悩み①:お腹周りが気になる → IラインorAラインシルエット、濃色無地、ピンストライプ
お悩み②:肩幅が広い/狭い → 肩で選ぶのが基本、体型別サイズ展開のブランド、オーダーも検討
お悩み③:身長が高い/低い → トールサイズ活用、ジャケット着丈とパンツ裾丈の調整、お直しの限界を知る
全体に共通する解決のコツ
- 必ず試着する(ネット購入でも、返品可能なショップを選ぶ)
- 動いてみる(座る、腕を上げる、屈む)
- 店員さんに相談する(プロの目で見てもらう)
- お直し前提で考える(既製品は「たたき台」と割り切る)
- オーダーも選択肢に入れる(意外と手頃な価格です)
体型の悩みは誰にでもあります。でも、正しい選び方と少しのお直しで、驚くほど印象が変わります。「自分にはスーツが似合わない」なんて諦めず、ぜひ自分にぴったりの一着を見つけてくださいね。
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